出産時の病気やトラブル
播種性(汎発性)血管内凝固症候群(DIC)
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播種性(汎発性)血管内凝固症候群(DIC)は、基礎疾患や手術が引き金になり、
血管内で過剰な血液凝固作用が進む病気です。
正常な血管内では、血管内皮の抗血栓性や血液中の抗凝固因子のはたらきにより、
血液は凝固しないような仕組みをもっています。
しかし、播種性(汎発性)血管内凝固症候群(DIC)は、
全身の血管に小さな血栓がたくさんできて、そこに凝固因子が使われてしまうので
血液が固まらなくなり、出血が起こります。
呼吸困難やショック、腎不全を起こし、ときには命にかかわることもある病気です。
播種性(汎発性)血管内凝固症候群(DIC)が起こりやすいのは、
急性前骨髄球性白血病・前立腺がん・肺がんなどの悪性腫瘍、常位胎盤早期剥離、
羊水塞栓症、弛緩出血、重症の妊娠高血圧症候群などの産科的疾患、
敗血症、熱傷、外傷など、さまざまな重症の疾患があります。
全身に血栓がたくさんできて、血小板や凝固・線溶因子の消費・欠乏状態を起こし、
皮膚の紫斑や点状出血、静脈注射痕からの出血、下血、血尿などを生じます。
治療法としては、原因となる基礎疾患の治療が極めて重要なのですが、
基礎疾患の除去は容易でなく、時間がかかる場合が多いので、
実際には抗凝固療法などによりDICをコントロールしながら、
基礎疾患の治療を行うことが必要です。
2006年11月30日 19:18