出産時の病気やトラブル

弛緩出血

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お産のあと、胎盤がはがれた所からの出血が止まらず、
大量に出血することを弛緩出血といいます。

 
子宮収縮が悪いときに起こり、多胎や巨大児などで子宮への負担が大きく、
子宮の筋肉が伸びきった状態や、遷延分娩で子宮の筋肉が疲れて収縮しなくなったとき、
子宮奇形、子宮筋腫などの合併のある人に起こりやすくなります 。


正常な分娩でも胎盤がはがれた場所の子宮壁面から多少の出血がみられますが、
分娩中及び分娩後2時間までに500ml以上の出血がある場合は、
分娩時出血多量と呼ばれ、その原因は弛緩出血であることが多いようです。


お産の直後から勢いよく出血することが多いです。
触診では子宮は軟らかくふにゃふにゃした感じで、子宮底の確認が困難なこともあり、
子宮腔内に血液がたまると子宮底は徐々に上昇し、出血量が多くなるとショック症状も
現れます。


出血量が多い場合には、貧血の程度と播種性(汎発性)血管内凝固症候群(DIC)の
合併の有無をみるため、血球数算定のほかに血液凝固系の検査をします。


治療は、腟内に挿入した手とお腹の上の手の間に子宮体および子宮頸部を挟んで、
両手で子宮を圧迫しながらマッサージしたり、子宮収縮剤を点滴で投与します。
それでも止血できないときは、動脈塞栓術で出血部位に栓を詰めます。
この栓は自然に溶けるものなので、心配ありません。


出血多量の場合には輸血も行われ、子宮内操作を行うため感染防止の目的で
抗生剤も投与されます。DICが発症した場合には、その治療も開始します。
これらを用いても止血が不可能な場合は、まれではありますが、
子宮全摘除術または腟上部切断術がおこなわれることもあります。

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2006年11月30日 15:17